矛盾した内容を抱えた教室運営はどこかで破綻する。だから自分の気持ちにシンプルに従おう!

ビジネス

こんにちは。

高橋貴子です。

 

「自分の気持ちに素直にしたがえてますか?」

 


 

先日、とある生徒さんのセッションをしていて

感じたことからお話してみたいと思います。

 

生徒さんのお名前をAさんとしますね。

 

Aさんはすでに教室開業していて、今度は開業したい先生を養成するクラスを作っていく上で

私のコンサル契約をなさった方です。

 

彼女の悩みは

 

「直近の生徒さんからの要望に早急にこたえなくてはいけない。

どのような講師養成コースの設定が必要か?」

 

というのが当初の悩みでした。

 

通常はそんなに難しい話ではありません。

 

 

ところが、、、、です。(苦笑)

 

そのコースの前提となる「基礎」コースの作り方が、、、、

 

「非常によくない」(苦笑)

 

 

それによっていろいろな意味で

ケースバイケースのシミュレーションをすると、

あらゆるところで整合性が合わない内容になっているのです。

 

 

どうよくないかというと、それはズバリ

 

「講座をゴールから設計していない」

 

これが彼女が自分で自分の首を絞める結果になった一番の要因です。

 


■自分の主人は自分であるという意識を持つ


 

彼女の場合は、講座をゴールから設計しておらず、

最初のクラスは生徒さんの要望にこたえる形で取り急ぎ基礎クラスを作り、

人の意見を取り入れて途中で受講生のルールを変えたりしています。

 

「生徒さんの要望にこたえる」

「人の意見を取り入れる」

 

一見いい感じに聞こえます。(笑)

 

そして、これは間違えでもありません。

 

 

でも、自分の意思と軸が定まっていない場合には、

間違った方向に行く可能性があります。

 

 

私は彼女に質問しました。

 

「なぜ、基礎クラスだけ先につくって養成コースを今作ろうといるんですか?」

 

彼女はこう答えました。

 

「生徒さんが早く習いたい(早く先生になりたい)というので急いで作りました。」

 

もうひとつ質問しました。

 

「なぜ途中で受講生の範囲の属性を変更したんですか?」

 

その答えは、

 

「そのほうが集客しやすいといわれたからです。」

 

 

どうでしょうか?

 

一見するとわかりにくい現象なのですが、、

そこに彼女の

 

「自分の意思と軸」が見えないんです。

 

起点が生徒さんの要望であり、ほかの人のアドバイスだからです。

 

まず

講師になりたい人がいるのであれば

講師になれるゴールまでの講座設計をしてから基礎コースをリリースする

のが正しい順序です。

 

急いで要望にこたえるのは悪くありません。

旬なときを外さない。要望にこたえる姿勢とすぐに動く行動力はとてもすばらしい!

 

でも惜しいのは、「間に合わせ」仕事になっていること。

 

講座設計はいろいろな可能性を考えて、ゴールを先に決めてから

一部をリリースしないといろいろなところで破綻が出てきます。

しかもそこには確固たる自分の軸と意思がなくてはなりません。

 

例えば、私も生徒さんによく

 

「先生、今度こんな講座を習いたい」

といわれますが、そのときに私が一番に考えるのは

 

「その講座の主旨はアトリエリブラのミッションにそっているのか?

私自身がワクワクできるのか?」

 

ということで講座を立てるかどうかを決定します。

 

だから申し訳ないのですが、アトリエリブラらしくないと自分が判断する講座

もしくは、私がワクワクできないものは講座として成り立たせないように

私自身が自問自答して決めているのです。

 

顧客の要望に沿うことはとても大事ですが、

なんでもかんでも受け入れると、自分の軸がなくなります。

 

だから、私がもしも、上記の養成講座を作るなら

この手順で考えます。

 

 

①養成講座で幸せになってもらいたい人を決める

(私が誰を幸せにしたいのか、アトリエリブラではどんな人に幸せになってもらいたいのかを決める)

②養成講座のゴールを決める 

(生徒さんがどのような講師になってもらいたいのか、どのように幸せになってもらいたいのかを決める)

③ゴールまでの講座の組み立てを考える

(例:基礎・中級・上級 認定テスト などなど 全体設計と各シーンでどういう講座が必要か

その学習進度も含めてカリキュラムを作る)

④その内容に沿った形で生徒様の募集をする


ース全体を見せておいて、そのうちの今回は基礎クラスを募集するというイメージです。

 

※基礎だけまずは作って進めているうちに上級を作ろうというのはNGです。

全部作ってから基礎だけ見せる。

そうしないと変に期待して来た生徒さんが後で話が違うと揉める要因になります。

 

だから 上記内容に作るなら

 

・最初に全コースのイメージを生徒さんに見せることができる

・自分で決めた来て欲しい生徒さんだけに響くように告知文章を書くことができる

 

のです。

 

だから、自分で設定した生徒さんがきちんと集まるようにすることができます。

 

 

 

今回の相談の彼女は何が困っているかというと、

知人の一般的なアドバイスを受けて

「もっといろいろな人を受け入れたほうがいいよ」といわれて受講資格を広げた結果、

 

当初彼女が受け付けたくないと思っていた属性の生徒さんが

たくさん来る事になってしまい(苦笑)

 

(※これは彼女の単なるわがままという意味ではなく、ある団体に属している方は

教室の技術をそのまま自分の講座に取り入れてしまう習性があり、

その人たちを教えるのは本当は本意でないという本音があるのが背景にあったのです。)

 

やっぱり本当は教えたくない人に教える羽目になるというジレンマを抱えることになりました。

 

例えば、私がその立場だったら、アドバイスをもらっても

「その人たちは私が教えたい属性ではないから」と、

自分がルールを変えることはしなかったとおもいます。

 

なぜなら、

 

「私がワクワクしないから」

 

です。(笑)

 


■自分で決めるならいつでも答えはシンプルです


 

生徒さんの相談に乗っていると、

 

「自分で自分の運営を難しくしてしまっている人が多いなぁ」と感じます。

 

人の意見も聞くことももちろん大切ですが、

最終的には自分が決めた運営方針から結論を出すのが良いです。

 

 

だから自分で決めるなら、、、、

 

「答えはいつもシンプルです」

 

 

・やりたいのか

・やりたくないのか

 

ここでまず、大分状況は整理されるはずなのです。

 

 

前述の彼女の場合、周りの方の意見により、

受け入れる受講生の種類の間口を広げました。

 

理由は「そのほうが集客しやすいから」

 

でも、このときに彼女は「あまりその種の属性の生徒さんには教えたくないな~

 

とうっすら思ったそうです。

 

であれば、本来は答えはシンプルです。

 

「教えない」=「間口は広げない」

 

という結論になるはず。

 

 

その分集客に難しくなるから、とそこを広げたらしいのですが、

 

 

気持ちに従うことで生徒さんが集まりにくくなるなら、その分集客の工夫をしなくてはなりません。

集客ができること(お金)を取るなら、気持ちは割り切って粛々と仕事として教えることになります。

 

答えはシンプルです。

どちらが自分にとってうれしいのか、それを選ぶだけです。

 

そこはある意味覚悟が必要になります。

 

でもここをあいまいにするときっとどこかで破綻します。

 

だから、まずは自分の気持ちに素直になると運営の選択基準のブレがなくなります。

 

 

あ、ちなみに、前述のAさん

 

こんがらがった糸を解きほどくセッション3時間半。

ひとつの目処がついたらとてもすっきりした顔になってました。

 

これからは、自分の気持ちに従います!っておっしゃってました。

 

がんばってくださいね。(^^)

応援しています。

 

 

 

 

 

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