退路を断つ【教室開業・集客コンサルタント 横浜東京大阪 スカイプ全国対応】

高橋貴子の教室改善ココロのヒント集【動画付】

こんにちは。高橋貴子です。

本日は

「退路を断つ」

についてお話をしたいと思います。

退路を断つというのは、
とくに会社員から教室一本に変えるとかいうときに、
どういう覚悟でその仕事に取り組むのかという姿勢についてです。

リスクを減らしたければ副業的にこっそり水面下で動きながら、
教室での売上があがったら会社員をやめるという方法があります。

ただ、二足のわらじを履いた状態であっちもこっちもやっていると、
どっちつかずになるか中途半端になるかして、どちらもうまくいかなくなるケースも多いです。

でも、二倍、三倍と馬力をかけられる人であれば、
教室のほうが上がってから会社員のほうを下げるというやり方が良いと思います。

それが難しい人は、本当にもうそれ一本なのだと覚悟を決めて、
会社をやめてしまって次のところ、つまり起業するということになります。

そうするともうその道しかないわけです。

 

自宅教室というのは、
たとえば旦那さんのお金だけで家がまわっていれば良くも悪くも余暇的な感じでやっていけます。

でも、仕事にしていきたいということであればあるていど以上の本気度が必要で、
会社員に戻らないという意味で退路を断つ覚悟がないと、
シンドいことがあったときに乗り越えられなくてやめてしまうという人も多いです。

だから一年以内に潰れてしまう教室がすごく多いんです。

 

たとえば自分がパンを作れるとして、
そのパンづくりの喜びを人に伝えたいというだけではビジネスは出来ません。

集客ということももちろん大切ですし、
収益が残らないと継続ができないので、
そのあたりのシビアなところも考えないと趣味で終わってしまいます。

本気度の度合いからいうと、
戻ることがないということであればそれしかないわけで、
ガムシャラにやるしかないという状態になります。

 

私はわりと計算をきちんとしながら動くタイプなのですが、
起業して三年めのときにプライベートで心に衝撃を受けることがあって、
心が乱されたことが原因で仕事が手につかなくておろそかになってしまったことがあります。

そして、ものすごく売上が落ちて、ほぼゼロになったことが一度だけあります。

そのときの衝撃というか恐ろしさというか、
脂汗が出るあの感覚は今でも忘れていません。

どんな手を打っても何をやっても予約が入らないときがあるというのは私の中では恐怖に近かったです。

なぜなら、開業当初から集客ができていて満席に近い状態で続けることができていたからです。

 

たとえメンタルの部分が入ってたしかに手は抜いていたかもしれませんが、
そこまで大きく影響するとは思っていませんでした。

あのときには本当に冷や汗が出ました。

すべての娯楽というものや他の削れるものをすべて削って凌いで乗り切ったときの記憶があります。

たとえば朝ごはんやお昼ごはんの、たかだか数百円のお金すら出ない状態です。

パン教室だったので
デモンストレーションで作ったパンをそれまでは近所の人に配っていたのですが、
そのときは家で冷凍にして、朝、ひとつずつ解凍して食べていくあの感覚。

あれは相当にシンドい経験でした。

 

もともとわりとパーティや飲み会などの交流好きな私がすべてのお誘いを断り、
どうしてもというのは行っていましたが、
電車やバスに乗ってPASMOをピッと利用するたびにゾッとしていました。

100円だ、200円だ、と。

 

でも、そういう経験があっても会社員に戻ろうという考えはありませんでした。

そのときに出来るかぎりのことをすべてやって、
絶対に立ち直るのだと決めて、それまでの三倍くらい動きました。

 

その後、実際に三倍以上に売上がたったことによって、
その年は下がることなく、
何事もなかったように伸びたという終わり方をしましたが途中の2か月くらいが低迷期でした。

そのときもツラかったのですが戻る場所はどこにもなかったし、
それでやっていくのだと決めたのでどうしても乗り切らなくてはいけませんでした。

だから、良い経験です。

 

自分ではコントロールできないことが発生するのだということを理解したときに、
集客の部分でも、安定化させるためのもっと違うやり方も必要だと感じました。

精神面のモロさがすべて経営にも出てしまうのだとも理解したので、
そのときにメンタルを鍛えようと思いました。

動じない心を作るというようなことです。

 

それもぜんぶ含めてなのですが、退路があると人は逃げ込みます

私は絶対に戻らないと決めていましたが、
起業したけれど会社員に戻ってしまう人の話も聞きます。

それは悪いことだとは思わないし、
組織の下に入るほうが向くタイプと、
長としてリーダーシップをもってフロンティア精神で切り開いていくのが向くタイプと、
いろいろな人がいます。

自分がどうなのか分かってしまったら戻って企業に属してもかまわないと思います。

 

起業するとぜんぶ自分の好きなようにできるからバラ色だというように思う人もいますが、
そんなこともありません。

起業すれば責任がともなうし、厳しい折衝をやる場合もあります。

場合によってはやっかみを受けたりすることもあります。

それをしてでも、
やりたいこと、救いたい人、叶えたい夢があるかどうかが続けるポイントになります。

そこに退路があると逃げ込んでいまいます。

 

だから、自ら退路を断つという覚悟があるほうが事業はうまくいく

そこがなくてもイケるのだという人は無理に仕事モードに入らないほうがラクかもしれません。

趣味の領域でやっていくほうがぜんぜんラクですから。

そんな話をいろいろな人としていると、
立場や状況があるので、仕事をしたい人は思い切り仕事をしたほうがいいと思うし、
そうじゃない人はそうじゃなくてぜんぜんかまいません。

個人の考え方です。

 

ただ、もしも、
最後チャンスとして体力もあるから頑張ろうと会社員をやめるのであれば、
退路を断ったほうが成果は出やすいかと思います。

コメント