こんにちは。高橋貴子です。
本日は
「覚悟を決める」
についてお話をしたいと思います。
先日、とある法人さまでセミナーを開催させていただき、
いろいろな方々といろいろなお話をさせていただきました。
その際に、
さらに教室を大きくしていきたいとか、
ステージアップをしたいとかいうときに、
どのような要因が必要になるのか、
どういう自分の思いでいたらいいのか、
最初の第一歩を何からしていったらいいのか分からないので、
どうしたらいいのかのアドバイスが欲しいと言われました。
そこで私が答えたのは「覚悟を決める」ということでした。
覚悟を決めるというのがどういうことかというと……。
いろいろなシーンのいろいろな部分で覚悟を決める必要があります。
たとえば、
あるときまで小規模でやっていたときに顔出しをしないでやっていても大丈夫だったとしても、
もうちょっと外からもちゃんと集客をしたいというときには、
顔を出している人と出していない人でどちらのほうが信頼されるのかというお話です。
ご自身がどこかの何かに申し込みをしようというときに、
相手の人の顔が出ていない状態で高額な料金を振り込むことができるのかということです。
高額というのがいくらからなのかということもありますが、
1万円以上になると、まったく顔が見えない相手にはちょっと怖いですよね。
それは、サイト自体がバーチャルである可能性が高いからです。
だから、やはり、信頼とか判断基準としてはしっかりと顔を出しているかどうかは大きなものになります。
それまで顔を出していなかったとしたら、顔を出すということがひとつの覚悟になります。
それから、露出を高めるということで、
露出を高めると良いことと悪いことがあります。
良いこととしては、とうぜん認知度が上がるので
提供しているサービスを受けたいと思ってもらえる確率が
露出が増えることでものすごく高くなります。
同時に、露出が増えることで受けなくてもいい批判をもらったり、
嫉妬、いやがらせ、やっかみ、このあたりももらってくる可能性があります。
それらの悪いこともまるごと引き受けることができるかどうかということも覚悟のひとつになります。
そういうものを引き受ける自信がなければ出ないほうがいいです。
出ないほうがいいということは、とうぜん探してもらえる可能性が下がります。
だから、出ないよりは、出たほうがいいです。
反面で悪いこともあるけれども、それを押してでも行きたいのかどうか。
それは、おそらく、自分の都合だけだとけっこう難しいです。
そこに待っているから行こう、
それでもサービスを受けたい人がいる、
届けるべき人がいるからやろうと思えるかどうかは使命に近いものがあります。
私が本を出版したきっかけもそこにあります。
私は何かしら形になってみなさんのお役に立つものを作りたいということで、
本はもともと書きたかったです。
それでレシピ本なども書こうとしたのですが、
最初は商業出版は無理だと言われました。
レシピ本というのはそれほど需要が見込めなくて、
出版社としてはあるていど採算の合うものでなければ出版しないという、
ビジネスとしてはあたりまえの事情があります。
そういうこともあって、ビジネス書のほうが私のケースでは出しやすいものでした。
でも、当時の私はコンサルタントとしてはそれほど実績がなかったので本を書くには早かったです。
経験値が貯まってきてコンテンツも貯まってきて、みなさんにお伝えできるようになって、
もういちどチャレンジして本を書こうと思い始めたときのことです。
これはすべての業界が悪いということではなくて、
たまたまそういう人がいたということで聞いていただきたいのですが……。
教室開業についてのコンサルティング業というのがここ数年でものすごい勢いで増えました。
私はもともと、自分の教室を起こしてその実践結果と記録とデータをもとにしてコンサルティングをするので、コンサルタントになるまでに4〜6年かかっています。
でも、そうではなくて、
にわかでポッとコンサルタントになるという形でアドバイスをしている人もいて、
別にそれはそれでかまわないのですが、
問題は、内容が正しくてきちんとその人を導くことができないということです。
実際に私がいちばん驚いた話をします。
1日に3時間の2日間、合計6時間でもらったプリントが5枚、
そのプリントの内容というのがウェブサイトで見れば分かってしまうようなレベルで、
それに対して20万円も払った人がいたんです。
その人が後になって私のサイトにたどりついて、
「高橋さんにもっと早く出会いたかった。内容を見ていればこちらに来たのに。でも、今は私はお金がありません。残念です。」
というお話をいただいたことがあります。
その2日間で20万円というのがいちばん衝撃だったのですが、
そういうことが何件か続いたのです。
ご本人も良くないと思います。
ちゃんと下調べをしてその金額に見合うものが得られるのかということを分かって申し込んでいないということで、ご本人にとっても良い勉強になったことでしょう。
私のサービスが100%すごいとは言いません。
けれども、
少なくともそういう人に払ってしまうことで何も身につかなかったというような人に早く出会って本当にどうにかしてあげることができるのであれば、
それは私がやはり訴え続けなくてはいけないと思いました。
だから、露出を高めて、早く見つけてもらわなくてはいけないと考えたんです。
それで、そのときに本の出版に拍車がかかりました。
そして、出版に拍車がかかったのと同時に、
露出度を高めようと思ったのでYou Tubeの動画をさらにアップしたり、ブログやFacebookの更新頻度を上げました。
見られることが多くなれば何かを言われることも多くなりますし、
顔出しも多いので、男性の方から、
「いつも見ています」「きれいですね」「かわいいですね」などの微妙なコメントをいただくこともあります。
そういうものにはなるべく触れないようにしてスルーするようにしていました。
いたずら電話ももらったことがあります。
でも、それらのことは基本的には想定内です。
顔出しをして外に出ていくということはそういうことになります。
そういう悪いことも含めて覚悟ができるかどうかです。
だから、もうひとつ上にステップアップしていくということは覚悟を決めるということが必要になるということです。
そのあたりがひとつのターニングポイントになるのではないかと考えます。
次のステップに上がるときに自分がどのような覚悟をするべきなのかということも考えていただければと思います。
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