こんにちは。高橋貴子です。
本日は
「相手の立場に立つ」
についてお話をしたいと思います。
相手に立場に立つというお話をするときに、
特に女性についてと一括りにするつもりはないのですが、
でも女性にとっては苦手な分野なのかもしれないと思ったりもします。
私が会社員で働いていて部下も居たときに、
男性はあまりそういう言い方をしないんですよね。
もう少し引いた感じで平等な目線で見るように思います。
でも女性の部下と話をしていると相手に対しての批判というか、
内容がすべて自分の感情からくるところで相手を批判しているケースが多かったです。
そして「ちょっと待って」といって、
自分とは違う逆の立場、相手の立場に立って考えたときに同じような話になるかどうかを考えてもらうということがありました。
このときの相手というのは取引先の会社さんや担当者さんです。
もちろん、彼女が言っていることが正しいということもあるし、
まったく見当はずれのことを言っていることもありました。
だけれども、本人は興奮もしているし相手が100%悪いと思っているので、
その立ち位置だけでずっと話し続けます。
それで、ちょっと待ってもらって
「社会一般でいうと相手のは別に間違ったことは言っていない」
「あなたがあなたの事情の世界観でとらえるから相手がすごく失礼だと思うのかもしれない」
「しかしその世界観は特殊であって、一般的ではない」
「一般的にはこのケースだと、こんなふうに考える」
「それを単に相手の立場に自分を置き換えることなく言い放つといけない」
「それがすべて正しいように私に報告をしているが、相手の立場に立って考えれば、相手はふつうのことを言っているだけだ」
という話しをして、その理由を説いていきました。
そうすると、自分が間違っていたということに気づいて、
相手の立場に立つという観点では考えていなかったという話になったりすることがありました。
そして、同じようなことがここ最近で何回かありました。
たまたま私の生徒さんが法人への企画書を作ったりするのを添削しているからなのかもしれませんがそういうケースがあります。
相手の立場に立つというのを言葉で言うのは簡単ですが、
いざその状況になったときにはなかなか難しい部分もあります。
私もなるべく中立でニュートラルな位置に居るように心がけていますが、
相手がワーっと言ってきたら自分もワーっと思ってしまうことがあります。
だから、そのあたりの感情論は分からなくもないです。
でも、なぜそういう背景になったのかや、
相手が意図する真実は何なのかということを理解しようとする、
あるいは理解するということは、社会の中で生きていくのであれば必要不可欠なルールです。
そのルールがあったうえで、
相手が失礼なのではないかとか、
こういうことを言ってほしくないというのであれば、
正々堂々ときちんと相手に説明をするということも必要なときがあります。
往々にしてそういう人は
「相手の人とご相談をしたのですか?」
と訊くと
「いや、していません」
と返ってきます。
でも、相手の人がそういうふうに思っているのであれば、
きちんと伝えないと分からないかもしれないから、
「お話をしてみてはどうですか?」
と言うと
「嫌がられるのでちょっとそれは……」という反応です。
その、嫌がられるということが分かっているのであれば、
そこを押してでもきちんと伝えたいことを伝えるのがよくて、
内にこもっちゃうからモヤモヤしてしまうわけです。
その処理において、大人の処理の仕方はいずれにせよ必要です。
相手の立場に立つということは法人相手にかぎらず個人のお客様の場合も同じです。
自分のほうから見る常識が相手が見る常識とはかぎらないです。
だから、相手の立場に立つということができるようになると、
法人相手でも個人相手でもうまくいくようになります。
殊勝にその立ち位置を理解していただいて、
ふだんの言動や生活を総点検するというのも良いかもしれません。
特に自分の気持ちが波立って、相手に対して批判の度合いが強かった場合にはです。
私も今はこんなに偉そうなことを言っていますが、
昔に、すごく攻撃的にいろいろと言ったことがある人間だからこそ言っています。
今になって考えれば、
もう少し相手の立場に立って考えればもっとうまくいっていたと思えるような、
若かりし頃の反省点はあります。
でも、だからこそ今は俯瞰して見られるようになったので、
それほど事を荒立てるようなこともなく、
相手と交渉をする場合にも事実をベースに話をして、
淡々とお伝えをするというスタンスでやっています。
そうするとクレームがあったとしてもそれほど大きなものにはなりません。
大人になるとそういうことも覚えるということです。
私は経験をしたので、
今それを、未経験の若いあなたに伝えているという感じです。
ぜひ、
相手の立場に立って考える、
机上の空論ではなく、
言葉だけではなく、
実際に体感をして思いやってみていただければと思います。
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