こんにちは。高橋貴子です。
本日は
「教室のレッスン料金をどのタイミング上げたらいいでしょうか?」
についてお話をしたいと思います。
レッスン料金が安いということは、経営をしていくうえで致命的です。
利益が残っていきませんので。
最初の頃は、
みんなが喜んでくれればいいという感じの趣味レベルで、
ものすごく安い料金で近所の友人などを集めてやっていたとします。
それでも、だんだん収益が残らなくなってきて、
「自分はいったい何をやっているのだろう」と考えてしまう時期が来たりします。
そうすると、どこかで料金を上げなくてはいけなくなります。
ただ、料金を上げると、
これまで来てくれていた人が来なくなってしまうかもしれなくて、
そのあたりが非常に悩ましいと思います。
どのタイミングが良いのかというと、いくつか考えられます。
1つには、世の中の流れに合わせるタイミングです。
現在は消費税が8%ですが、そのうちに10%になるときが来ます。
人によっては「便乗値上げ」という言い方もしますが、
それはそれで正常な値上げの見え方として問題ないのではないかと思います。
教室の料金は一般的に税込みになっていることが多いのですが、
もし教室を大きくしていくことを念頭においているのであれば、
消費税というものはいただいていいですし、
それを納めなくてはいけません。
個人事業主で売上が1000万円以下であれば納めなくてもいいわけですから、
そのまま年度末に締めたときに大丈夫であればそのまま利益になります。
通常はいったん預かるようなものではありますが、
デフレからインフレのほうに上がるようなタイミングで
一緒に値上げをするということが考えられます。
別のタイミングとしては、顧客層を変えるというときがあります。
お友達を相手にするというのをやめて、
外からきちんと自分のレッスンを必要とする人を集めてやっていくときです。
教室の雰囲気はガラッと変わると思います。
非常に勇気のいることだと思いますが、
そのときにやっているクラスと違うクラスを並行しながら、
その比率を少しずつ変えてゆるやかに売上をアップしていくという方法もあります。
私の教室の場合は、幸いにして6ヶ月のコースレッスンですべてを立てていました。
6ヶ月を終えた人は、
もういちど同じ6ヶ月をすることは通常はありません。
そうすると、
1レッスンあたり500円くらいの値上げをすると
全体で3,000円くらいのアップになりますが、
新しくその料金を見た人は上がったあとの金額で教室に行こうかどうか判断します。
それで、比較的に値上げはしやすかったです。
3年間くらいで2,000円ほどは上げたと思います。
そういうふうに、
小刻みにアップしながら新規の生徒さんを受け入れていく
というのがやりやすいと思います。
それから、レッスンの内容をリニューアルするときがあります。
人気のクラスは残して、不人気のクラスを入れ替えるようなことをします。
そのメンテナンスはどれくらいの期間でやっていくのがいいのかというと、
ものすごく大掛かりなものは3年、小さいものは1年くらいでしょうか。
私は半期に1度の見直しをしていました。
人気のクラスと不人気のクラスがあって、
不人気なのをやめて新しいものを入れます。
それも、価格変更をやるためにできる試作のひとつです。
ずっと同じ生徒さんが単発で通うようなレッスン体系を組んでいる場合には、
料金が上がるということがみんなに分かってしまうので少しむずかしいと思います。
なにか一部を新しいものを入れてみるとか、
コースレッスンを入れてみるというところで、
値上げをしていく体質を作っていく。
そういうこともアイデアやヒントとして考えていただければと思います。
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