こんにちは。高橋貴子です。
本日は
「アシスタントをつけたいと思います。いつ頃雇ったらいいでしょうか?」
についてお話をしたいと思います。
アシスタントをつけたいと思うようになるのは、どれくらいの頃でしょうか。
5年から7年くらいやった感じになるのでしょうか。
これは年数の問題ではなく、
教室の規模をどういうふうにしていきたいのかということで、
アシスタントをつけるのかつけないのかということが決まってくるのではないかと思います。
当然ですが、アシスタントをつけるということは、
まず黒字化していないといけません。
すれすれでゼロとか、ちょっとだけ黒字というのはNGです。
自分だって食べていけないのに、
雇っている人の給料なんて払えるわけがないからです。
最低限の黒字化ができていることと、
自分がほしいだけのお給料をとれているうえでの黒字化ができていることが条件です。
そのうえでアシスタントを、という順番になります。
アシスタントの人にお給料を払わなくてはいけませんから、
場合によっては、集客の方を失敗してしまうと、
自分のお給料をナシにしてアシスタントにお金を払うことになります。
もしかしたら関係がギクシャクしてしまうかもしれません。
だから、
集客が安定している、
経営が安定している、
黒字化してもうひとりが居ても大丈夫、
もうひとり居たら売上をさらに上げられる、
そういう状態になるということが、まずひとつです。
このときの金額がいくらなのかというのは、
人によっておそらく違います。
私もアシスタントが居たらいいと思ったことがありますが、
結局は6年間ずっとひとりでやりました。
アシスタントが居たらいいと思って、
とうぜん、人件費の計算をしました。
どれくらい来てもらったらいくらになるか。
そんな計算をしていたら、
単価をすごく上げるか、回転を上げるか、人数を増やすか、
そのときに稼いでいたお金の1.5倍くらいにしないと雇うことが合わないということになりました。
損益分岐点としては月商で120〜150万円くらい欲しいと思いました。
それであれば雇ってもいいというところです。
自分がいくら欲しいと考えるのかによりますが、
これは計算をしていただければ分かると思います。
スタジオもそんな感じでした。
駅前にスタジオを持ったりすればもっと来てもらいやすくなるし、
いちどに教えられる人数も多くなればいいかと思ったのですが、
固定費というのは地味にキクんですよね。
なにも集客ができていなくても家賃は必要ですから。
特にローンなんかがあるときには、
自宅で使っている部分について、
減価償却したりして本当は按分するのですが、
自宅教室のいちばんのメリットは固定費についてです。
払っていく費用が毎月かかっていくのは、
けっこう集客に対するプレッシャーとしてすごく大きなものになります。
さらに、駅前なんかでスタジオを借りるとして10万円以内でと考えたときに、
それだけでは済まないような部分もあります。
月商で80万円くらいが損益分岐点だったと思います。
そう考えると「自宅でいいか」みたいな感じになりました。
その分、
遠くからでも来ていただけるように教室を魅力的に見せようというふうに考えました。
実際に、
7,000円とか8,000円とかのレッスンに
飛行機に乗って宿泊までしていらっしゃるという生徒さんも多数いらっしゃいます。
往復で3〜4万円をかけて来てくださる方もいらっしゃいました。
その方には遠くから来ていただいて申し訳なかったのですが、
駅前じゃなくても集客はできるということが分かった機会でもありました。
ですから、
アシスタントをつけるのはかまいませんが、
時期というよりは、黒字化しているのが大前提で、
その先に大きくしていきたくて、その人の力が必要と思えるかどうかが大切です。
さらに、
その人が居なくなるかもしれないということを最初から理解してアシスタントをつけた方がいいです。
ずっと一緒に居てくれるかもしれませんが、
嫌な意味ではなくて、人間は成長をするものですから、
教え込んだものを持って独立をしたいと言うかもしれません。
そうしたら、
一生懸命に教えたものが一気に財産として失われることになります。
そして新しい人を入れて、またイチから教えなおし。
そのリスクも負って、入れたいかどうかを考えなくてはいけません。
私がもしアシスタントを入れると決めたら、
場合によっては離れることもあるということを理解して雇うつもりです。
そんな感じで考えているので、
アシスタントを入れるというのはけっこうハードルが高いです。
私の肌感覚では、
よく稼いでいらっしゃる先生でもアシスタントを入れているかどうかは半々です。
どういう規模にしていきたいかにもよりますので、
ぜひ、じっくり計算をして、検討をしてください。
コメント