こんにちは。高橋貴子です。
本日は
「ずらすという視点を持つ」
についてお話をしたいと思います。
いろいろな教室や業種・業態があると思います。
私の場合はパンだったので一般的なパン教室というふうに考えると、
酵母で分けるとか、製法で分けるとか、そういうことが教室の種類として多くなると思います。
あとは、低糖パンというような材料で分けるような分類もあります。
けれども、ずらすという考え方を持つと、
教室のコンセプトが際立って、
同業他社の中に埋もれずに目立って、誰かに探してもらえる、
欲しいお客様にピンポイントで探してもらえる可能性が高まります。
だから、ずらすという視点を持つことをお勧めしたいというのが今日のお話です。
できるかどうかは別にして、アイデアベースでお話をしていきます。
ずらすということがどういう観点で考えられるのかというお話です。
いろいろなものをずらしていけます。
たとえば場所です。
自分が出店をしているエリアに競合がたくさんあって大変ということであれば、
そこから離れた求められている場所で開業できないかと考えたり、出張レッスンをやれないかと考えたりします。
出張レッスンはコストがかさんで内容的にも体力的にもキツいから考えなくてはいけないことがいろいろありますが、それによって単価が高くてもほしい人に届けられるというのであれば、必ずしも自宅にこだわる必要がないという場合もあります。
それから時間です。
通常のレッスンは、誰を呼ぶかによりますが、一般のお母さんや主婦の人たちを呼ぶと決めていれば、それにふさわしい時間帯になってきます。
でも、たとえば、夜のほうがありがたいという人もいらっしゃいます。
家族のOKが必要になりますが、都内に立地している教室ならばOLさんの仕事帰りなども考えられます。
ちょっと疲れて帰ってから家でご飯を作るのは大変だし、それならば、ご飯に関係することを習って、ついでに食べられたら嬉しいというニーズも考えられます。
時間をずらすというというこもこうして考えられます。
それから、私は実施していませんでしたが、朝の教室というのも今後はアリかもしれません。
ライフスタイルが朝型になっている人も非常に増えてきています。
たとえば6〜8時のモーニングパン教室とか。
そういうものもあり得るかもしれません。
だから、時間をずらすということも考えるべき内容になってきます。
また、お客様の層も考えられます。
その時点で持っているお客様の層ではない人たちを集客する。
たとえば、すごくヒットしたものとして障害者専門の旅行会社があります。
それは、もうそこだけに特化をしてそういうサービスを展開するということで、そういうことに決めてお客様も実際に来ているというモデルもあります。
この場合は、お客様をずらすということになっています。
それから、旅館再生の事業で星野リゾートという会社がすごく成功をしています。
星野リゾートは現地のスタッフに裁量権をけっこう渡しています。
「こういう体験をすることをホテルのイベントに組み込みたい」というような若手の意見を社長が採用して、青森かどこかで「苔」を見るツアーを企画したということがあったような気がします。
ちょっと変わった体験をするツアーですが、そういうものも裁量権をもたせてOKだったりして、そしてそこに人が集まるということです。
今のお客様は、モノよりも体験を重視する傾向にあります。
おそらく教室のメニューづくりの観点も昔からは変わってきているのではないかと思います。
だから、どういう体験ができるとお客様が喜ぶのかというところからメニュー作りをする。
コト(事)としての「酵母が」とか「製法が」とかではなくて、お客様ができる体験のほうから組み立てると集客がしやすくなってくるのではないかと思います。
そんなこともアイデアの1つとして取り入れていただければと思います。
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