こんにちは。高橋貴子です。
本日は
「今すぐ顧客と見込み顧客をしっかりわけて育てていく」
についてお話をしたいと思います。
教室集客でみなさんが頑張ってやっている中で、
「すぐに来てくれる人を集める」ということがおそらく主流だと思います。
それはそれでぜんぜん間違いではなくて、
今のこのレッスンに来てほしいからその人たちを集めるということは正しいです。
ただ、これをずっとやっていると、
いつでも新しい人を追いかける、
あるいは、既存の人に対してもいつでもずっとプロモーションをかけていかないと席が埋まらないという状況を作ってしまうことになります。
だから、その前段階の底辺を作るという意識をどこかで持たないと、
ずっと集客に苦しむということになります。
最終的にブランドという言葉があったりするように、
そのブランドが成立していればマーケティング=売れる仕組みというものが不要になってしまうという状態を作ることがいちばん良いです。
多種多様な業種や業態がありますが、たとえば掃除機といえば今ならダイソンです。
マヨネーズといえばキューピーとか。
そういう代名詞になるくらいにまでなれば、
それを買おうと思った瞬間にそのメーカーのそれを買うという意識になります。
教室の場合はそこまでのブランド化が難しいですが不可能ではないです。
ただ、いきなりそれを作るのはハードルが高いので、その手前のところです。
「今すぐ顧客」と「見込み顧客」をちゃんと分けて商品を提供していくほうが良いです。
「今すぐ顧客」という人は、行きたいと思って実際に探している人なので、
検索エンジンでキーワードを使って探してくる積極的な人です。
魚にたとえると、お腹がすいていてエサがあったらすぐに食いつく感じです。
それとはちがって、「いつかは行くかな」という感じの「見込み顧客」の人たちに来ていただけるような準備をするために向いているのがSNSです。
ご自身の発信をしていく、どういう教室なのかを知らせていく、
そういう地道な活動があって、そしてはじめてその人の「行こうかな」という意識が顕在化した瞬間に思い出してもらえるかどうかがポイントになってきます。
だから、SNSを使っていく内容というものは、集客というよりも認知活動に近いような気がします。
自分という人を忘れられないように知っていてもらい、本当に欲しくなったときに思い出してもらう。
ガツガツと集客をする必要は無くて、
むしろSNSではパーソナリティやご自身の特徴、教室自体の楽しさなどを伝えていくのが良いです。
「今すぐ顧客」サービスをパッと渡せば来ます。
「見込み顧客」は段階を追ってから来てもらうことになるので用意する商品が違うということです。
レッスンそのものを案内するのがよい人と、
もう少し手前で、教室の場合にはライトな感じでの体験会などのお試しの機会です。
それで「レッスンに通おうかな」「行きたいな」と思ってもらえる。
このステップを踏まないとなかなか決まらない時代に今はなっています。
ということは、いきなり決まるようなコースを用意するのはもちろんですが、
その手前の接触機会として、実際に体験できるものじゃなくても、
何かイベントのようなもので触れ合う機会を増やすといいです。
そこで人間性を知ってもらって、そのうえで、ということもあったりします。
ただし、注意をしなくてはいけないこともあります。
無料の体験会はお試しの機会になって悪くはないのですが、世の中には「無料体験会荒らし」という人もいらっしゃいます。
この人たちは本当に無料にしか来る気がないので、その人たちだけを受け付けてしまうようなイベントにしてはいけません。
そのあたりは難しいところではあります。
でも、「今すぐ顧客」と「見込み顧客」を分けて考えるとSNSでの発信のしかたと、どこに人を誘導すればいいのかという導線が作りやすくなるかと思います。
ご参考になさってください。
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