こんにちは。高橋貴子です。
本日は
「教室レッスンの金額の設定と満足度のバランスのとり方」
についてお話をしたいと思います。
教室レッスンの金額設定と生徒さんの満足度の関係を考えるとき、
一般的には安いほうが良いと言われていることを考えると、
金額は低いほうが良いだろうと思えます。
そのことが、お料理、お菓子、パンというような食の業界の今の常識になっています。
もちろん、安くておいしいものを食べられるならば生徒さんも嬉しいのかもしれません。
でも、ひとつ誤解をしてはいけないことがあって、
かならずしも安いから満足をしているというわけではないということです。
誰に何を伝えるのかという部分においては、
それがそこでしか習えないとか、
なにか特殊な人にとってどうしても必要という知識や技能だということならば、
とうぜん高いお金を払ってでも習う価値があるわけです。
本当にお料理の業界は単価が低くなっているという感覚があります。
理由は、趣味で教室をやっている人が多いからです。
趣味でやっているから儲からなくてもいいということですね。
その中で「お仕事」としてやっていくには、それなりに戦略が必要です。
どういうふうにやっていけば、どんな人に届くのか。
そういうことを考えた場合には、
やはり、「唯一の」とか「ナンバーワン」ということが出来たほうが良いと思います。
だから、金額は高くても大丈夫です。
高くても大丈夫なような理由があれば問題ありません。
あるていどお金をいただいていれば満足度も持ってもらえます。
「ボッタクリ」ではいけませんけどね。
お金に見合った内容を提供して、
それを求める人がちゃんと来るということであれば問題ありません。
私が開催していたクラスで特殊だったのは「低糖パン」を扱うもので、
必要な人には必要だけれども、そうではない人にとっては要らないものです。
その領域においての教室が他にはなかったので、
粉も高額だったこともあって、1レッスンで8,000〜9,000円という設定で運営をしていました。
でも、その粉の使い方が分からなくて習いたいという人にとっては飛行機を使ってでも参加する価値のある内容でしたから、そういう人もいらっしゃいました。
低糖パンのクラスはお値段が高くても集まるクラスでした。
そして、みなさん、満足されていました。
だから、価格と満足度を考えたときに、
安ければ満足してもらえるというものではないということです。
何かの実験でこういう話がありました。
内容は違わないのにパッケージに、
たとえば100円、1,000円、2,000円と表示をしておいて味がどうかと比較をしてもらうと、
中身は同じなのに2,000円と表示してあるものをみんながおいしいと言うんですよね。
人間というのはそういう心理もあるのだと思います。
化粧品業界ではそういう部分があるのではないでしょうか。
お勤めの方がいらっしゃったら申し訳ないですが、
要はその値段に合ったブランド価値というもので見せているものもあるということです。
たとえば容器がその分だけおしゃれだったりするとか。
肌に対する効果や効能はたしかに他社の製品とはちがうにしても、
名前のブランディングでそれを使っている自分が好きだという部分が反映されると価格が高くなったりします。
それと教室も同じではないかと思います。
安くて良いものであれば嬉しいと思われるでしょうけども、
それによって先生の生活が成り立たなくなるのであれば困ります。
あるていどの価格がついた状態であっても、
満足できる内容の講座を作れれば満足してもらえます。
金額設定の躊躇は無くされたほうが良いと思いますので検討してみてください。
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