こんにちは。高橋貴子です。
本日は
「数字を上手に扱う」
についてお話をしたいと思います。
数字というのは、キャッチコピーなどの中にも使われることがあるし、
ウェブサイトの中にも扱われるシーンも多いです。
私自身もパンの教室について「7つの天然酵母」という言い方をしていて、
わりとキリのいい数字を使ったりしています。
基本的に日本人には奇数が好まれるという話をきいたことがあるので私はそこも意識をしています。
1、3、5、7……。
9はどうなんでしょうか。
そのあとは数字が飛ぶイメージがあって、21とか、33もあったかもしれません。
99や100もあったでしょうか。
2を使うこともありますが、あまり偶数は使わないような気がします。
そういう単体での数字の使い方がまずあります。
それから、
数字と感情がけっこう連動していて、
表現の仕方によって見え方が変わるケースがあります。
たとえば、
2%の確率で不幸になると伝え方と、
100人に2人が不幸になるという伝え方です。
ネガティブな話ですが、
パーセンテージで言われるよりも人数で言われるほうが人間の脳はインパクトを強く感じるそうです。
実際にどうでしょうか。
みなさんも言われたらドキッとしませんか?
私も、2人と言われたほうが生々しく人間が見える気がしてしまいます。
たしかに同じことを言っているのですが、
100人に2人が不幸に見舞われるという言い方のほうがインパクトは強いですね。
パーセントのほうがぼんやります。
だから、
ネガティブな要因はパーセンテージで表現をしたほうが印象がやわらぐということです。
事実ではあるけれども感情の動きがやわらぎます。
同じように、ポジティブ要因となる情報は人数がよいです。
たとえば私の教室で、
90%のお客様に『良い』という評価をいただいているというよりも、
10人中で9人の人に『良い』という評価をいただいているというほうが人間が見える感じがします。
「10人のうちで9人が言っているなら良さそう」というように、
パーセントで言うよりも人数で言うほうがインパクトがあります。
これは不思議な感じがしますがそうなのです。
だから、
良い情報は具体的な数字でキリよく表現をしたほうが信じてもらいやすいようです。
そこを理解して、悪い情報を伝えるときにはぼんやりしたパーセンテージの表現で、
良い情報を伝えるときには具体的な数字を扱うのが良いです。
それから私も、キリのよい数字を使うときと、
わざと中途半端な数字を使うときがあります。
「97%」とか「123%」という変な数字を入れたキャッチコピーを使うことがあります。
こういうふうに半端な数字にすると印象に残りやすいんです。
もちろん嘘はいけませんが、
何パーセントになるのかという計算をしたときに本当にたとえば96%であれば「96」と書いたほうが真実味があって心に残ります。
これは数字の印象のマジックですよね。
数字というのは人の行動を促したり、
それによって「こちらがいい」と思わせるような心理を動かすためのキーになったりします。
面白いと思う一方で、それを上手に使ったほうがいいと考えるものでもあります。
ちょっと気をつかうだけでウェブサイトの見た目や成約率が違ってくるのではないかと思います。
ご参考になさってください。
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