こんにちは。高橋貴子です。
本日は
「想定外が新商品のヒントになる」
についてお話をしたいと思います。
ビジネスをやっていると想定外の人が来たり、想定外のことが起きたりします。
そのときに、「あ、新商品が作れるかも」と思えるかどうかがアイデアの勝負になることがあります。
私が私の生徒さんによく言われる言葉があって、
それは「高橋先生はなぜ、そんなにいっぱいアイデアを思いついちゃうんですか」というものです。
「アタマの中を見てみたい」と言われることもあります。
私のアタマの中の構造として自分で言うのも変ですが、いつも好奇心のかたまりになっています。
そして、その好奇心を刺激するものはなんでしょうか。
もったいぶっているわけではないですが、
好奇心を刺激するものは想定外で、自分が思ってもみないような事が起きると脳が喜ぶんです。
良いほうの喜びとしてはプレゼントなどが分かりやすいでしょうか。
私はわりとカンが良くて、プレゼントをいただくときにも、
プレゼントをもらえるということそのものを想定していないときはもちろん違いますが、
その人の性格から私のことをどう見ているかと考えればどんなプレゼントを持ってきてくれるのかを想像できてしまうことがあります。
でも、相手の人が想定をしていないものを持ってきてくれたりすると「さすが!」となって、アドレナリンが出て嬉しくなります。
そんな状態がビジネスにおいてもあります。
想定外のことがあれば「そういう需要もあるのか」と驚かされ、
そして「もしかすると顧客を創造するためのヒントになるのか」と考えたりすることがあります。
たとえば、先日のことです。
私のクライアントさんで、
もともと30代の人たちを集める教室をしている人がいて、カジュアルな感じのおもてなしの内容でした。
そして、2年くらいしてからでしょうか、
久しぶりにお会いして様子をうかがったら、
「おかげさまで満席で順調にいっています」ということです。
そこは良いのですが、
「最近、60代の方々が来てくれるようになった」ということで、
私の中ではそういう層を想定した設計になっていなかったので驚きでした。
それで、なぜそういうことになったのか尋ねたら、
お孫さんに料理を作ったりしたいのだけれども、
今の人が好きな流行りのものを知りたい、かわいかったり、「映え」がしたり、
そういうものを知らないので、孫を喜ばせるために習いに来たということでした。
それを聞いたときに「その需要があるのか」と感心しました。
若いお母さん向けに女子会パーティのようなイメージで華やかなものを提供する教室を作っていたのですが、それを見つけた人が反応して申込みが来るということを考えると、「そういう需要があるのか」とわかります。
それで私が彼女に言ったことは、
「もともと想定していた層はキープをしておいて、その需要が膨らむ可能性があるような気がします」ということです。
なぜならば、高齢者とペットというジャンルは産業的にまだまだこれから大きくなるからです。
これは社会情勢からいえることです。
そこに目をつけて、高齢の層の人たちが喜びそうな講座をつくってみるようにアドバイスをして、新しい講座をつくってもらうことになりました。
私の場合にもいろいろ似たようなことがあって、最近の事例でいうと本についてです。
「しっかり稼げる教室集客のバイブル」ということで私が思いっきり想定していたのは女性で、
これから開業をする人か、あるいは開業をしたけれどもSNSなども含めて集客導線がつくれていなくて何からしてやっていけばいいのか分からないという人です。
その人たちを中心に、分かりやすく、最初にとるべきプロセスを解説したのが1冊目の本です。
その本の対象は女性なのですが、コメントをいただく方々の中にはけっこう男性も多いです。
しかも定年間際の人。
定年をしてしまってからではないんですね。
男性は計画的だなと思ったのは、定年間際の2年前だったりするところです。
あと2年で定年になって、その頃には、たとえば趣味のギターをやろうとか、他の趣味のことを教えたいから教室集客の本を探して私の本を手にとった。
そういうことを聞きましたが、私はそういう人たちが私の本を読むということをまったく想定していませんでした。
でも、そのときに思いました。
定年間際の人で教室を作りたいというニーズがけっこうあるんです。
だから、実際にやるかやらないかは別にして、
定年前の男性のために教室開業集客の講座を作ってもいいのではないかと思ったりもしました。
こういうふうに、
自分が想定していないところから新しいお客様が来るということはすごいビジネスチャンスで、
新しい市場を開拓するヒントになったりもします。
異質なものが訪れてきたときほど「これはどういうことだろう」と背景を考えると、
案外と良いアイデアが出てきておもしろいかもしれません。
そんなことを繰り返していくとアイデアは山ほど出てきます。
そのすべてを実行するかどうかは別ですけどね。
だから、どうしていいかといつも迷ってしまう人は、
たまたま想定外の人が来たり、想定外のことが起きたりしたときに、
ひとつのターニングポイントとして考えてみるのも良いのではないでしょうか。
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