こんにちは。高橋貴子です。
本日は
「数字は嘘をつかない」
についてお話をしたいと思います。
コンサルタントをしていて、
すべての人がまったく躊躇なく右肩あがりに成長していくということはありません。
もちろん順調に進んでいく人もいますが、
その途中の過程で何かを修正したりいじったりしながらやっていくケースがけっこう多いです。
その過程の中で、何かうまくいっていなくて停滞しているのかを考えるときに、
女性でひとくくりにはしたくないのですが、
概念的な言葉で表現する人が多いという傾向が女性にはあります。
たとえば「私は一生懸命に集客をやっています」。
「一生懸命」というのは、自分自身のスタンスと、
どう動いているのかという心情についてのことであって、
客観的な評価や客観的なデータではないです。
それから
「たくさん活動をしました」というときの「たくさん」とはいったいどういうことなのか。
あるいは「いろいろやっているんですけど」の「いろいろ」とはどうなのか。
それらについてアドバイスをするために具体的な方向を伝えようとするとき、
「一生懸命」とか「たくさん」とか「いろいろ」とかはご本人の考え方や見え方なので客観視ができない状態なんですね。
それで、実際に行動に変えるためのアドバイスをするためにどういうものになるのかというと……。
たとえば、
私との約束においてYou Tube動画を1日に3本アップするということがあったとします。
そして、それくらいの量があればよいということで合意をして、
1ヶ月の間がんばったら90本の動画をアップすることになります。
もちろんそれは、集客をしやすい内容やタイトルにするということを踏まえたものだとします。
そうすると、その約束に対して実際に何本をアップしたのかという話になります。
仮にご本人が一生懸命にやったとしても10本だったとします。
10本ということは90本に対してたった9分の1ということで、
「こうしよう」という目標を決めていることにおいてはやっぱり「できていない」ということになります。
自分が頑張ったのかどうかは関係ないし、「できていない」ということです。
同じように、たとえば、LINE@の読者を何人ふやそうとか、
フォロワーを何人ふやそう、メルマガ登録を何人ふやそう、
というように具体的に分かりやすい数字で目標を掲げたとします。
その場合も、一生懸命にやったとか、たくさん動いたということではなく、
その数字が指標になるわけです。
以前にご相談をいただいた内容で「ん?」と思ったことがあります。
「私はものすごく頑張ったのに、ウェブサイトを見ている人がそんなに増えていないんです。」というご相談です。
彼女の言い分としては、そんなに増えていないのであれば、
やる価値がないのではないかということでした。
「そんなに増えていない」の「そんなに」とはいったい何なのかというところです。
もともと10人くらいしか見ていなかったという場合で11〜12人だったとか、
20人だったとしてもそれは誤差の範囲です。
頑張ったというのがどれくらいの量かは分かりませんが、
これが50人とかに増えたとしたら効果があったと本人が考えるのかもしれません。
自分が動いた量と結果の数字を連動させて考えたときに、
動いた量が結果の数字に対して適切なのかどうかということがあります。
たとえば50人というふうに自分が決めたのに1ヶ月に10記事だけの更新だったとしたら、
本人としては頑張ったのかもしれませんが、それほど劇的には増えません。
劇的に増やしたかったら、やはり行動の数もパーンと跳ねさせるくらいにやらないと、
目立ったり、探してもらえたりという領域にまでは行かないです。
以前にもお話をしたと思うのですが、
成功曲線は、まったく正比例にはなっていなくて、
むしろずっと停滞しているような状態からあるときに一気に上がっていきます。
そして、そこまで我慢できない人が非常に多いです。
我慢をできないのはなぜなのかというと小さな成功体験がしづらいからです。
たとえば目に見えて読者登録が増えていたり、
コメントが増えていたりすることなどが分かればもう少しモチベーションも上がるのかもしれません。
では、それまでの期間を短くするためにどうしたらいいのかというと、これは、量しかないのです。
短期間にあえて行動量を投下していかないと上がっていくまでの期間を短くはできません。
それからメディアミックスです。
1つのメディアだけしか使っていない場合だと、そのメディアを見ている人が限られてしいます。
Facebook を見ている人、ブログを見ている人、
You Tubeを見ている人、Instagram を見ている人、それぞれに違った層の人たちが居るはずです。
すべてに資本を割くのが大変なことはもちろん分かっているのですが、
短期間に露出度を高めることを考えるとメディアミックスは必要です。
開業してから3年くらいは、それこそ「石の上にも3年」じゃないですが、
努力をしつづけるということが大切です。
そこをひとつ抜けると集客もラクになるし、積み上げができてくるので、
年々、集客がラクになるはずです。
だから初年度にどこまで気合を入れて頑張れるかというのが、
スタートダッシュとして実は大切になってきます。
長年にわたってうまくいっている先生にお話をうかがっても、
スタートダッシュはけっこうすさまじい状態でやっているみたいです。
そのスタート時の努力があるから、
それが財産となって、生徒さんも来てくれるようになるのだと思います。
ご自身が思っているものとして、
概念的なものではなく、きちんと数字で話をするということが、ここでお伝えをしたかったことです。
特に女性は数字が苦手な人も多いので、自分の中の目標を数字にしましょう。
なにも壮大な目標である必要はなくて、1日に1個ずつできるていどの目標でもかまわないです。
続けることが大切なので、そこにも注目してやってみてください。
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