こんにちは。高橋貴子です。
本日は
「そんなに甘くない」
についてお話をしたいと思います。
そんなに甘くないというのはどういうことなのでしょうか。
これには具体的なエピソードがあるので、それを今からお伝えしていきます。
先日、私のクライアントさんと話をしていました。
彼女は現状ではパート勤務をしています。
けっこう制限があってなかなかお休みを好きなようにとれなくて土日しか休みがない状況です。
だけれども教室をしっかりと運営して、
それ一本でやっていきたいということで頑張っている最中です。
けっきょく「二足のわらじ」なわけです。
パート勤務をやめていないし、でも教室を起こしたい。
そうすると、そういう方はほぼ似たような状況に陥ると思いますが、
週末しか教室を開業できないわけです。
とうぜん家族の了承も必要なのですが、
平日はパート勤務と家事をやって、クタクタになった状態で寝てしまう。
その日々の繰り返しだったとします。
そうすると、当たり前なのですが、
集客というか、人に来てもらえる状況を作るにはそうとう難しくなります。
なぜならば、
教室に通いたいという人はどちらかというと平日のほうが需要が高いからです。
OLさんなどの会社づとめの人で週末を好む人もいます。
それから銀座などのような都内の料理教室だと19時スタート21時終わりというのもあります。
そういうのもアリなのですが、
そういう地域ではなかったら夜のスタートのクラスはほぼ席が埋まらないです。
通常、お料理やパン、お菓子系だと、だいたい日中にみんな習いたいようです。
だから、そもそも人口は平日のほうが多いんです。
そうなると、自分がそういう職業に就いている状態で、
なおかつ属性として平日に来てくれる人を呼びたいのに自分の体が空いていないから教室を開くことができない。
そういう状況で週末の属性が少ない、
週末は家族の反対もある、そんな状況です。
けれどもいずれそこを辞めるときのためにしっかり稼げる集客の基盤を作っておきたいとなると、どういうことになるか……。
単純に、二倍の負荷を自分にかけなければ難しいです。
二倍の負荷をかけるというのがどういうことか。
本気でそれ一本でやろうとしている人たちが世の中にごまんと居るわけです。
そして、自分はパート勤務を辞めないという選択をしている時点でそもそもイニシアチブが弱いんです。
ガッツリと本気でやる人とくらべて出遅れているわけです。
世の中の教室のすべてが本気でやって稼げと言っているわけではありません。
ただ、私の思想としては稼ぐ人を応援したいというものなので、
趣味でゆるゆるとやりたいという人はここから先を聴かなくていいです。
しっかり稼ぎたかったら、
ひとつの仕事を他に持っているのだから、やはり二倍の負荷がかかるんです。
それがたとえルーティンだったり、
自分にとっておもしろくない仕事だったりしても、
お給料をいただいているということは仕事に対しての責任が伴いますからしっかりやらないといけません。
だから、クタクタになるんです。
それは分かるのですが、それをしてでも、
お給料をもらうというお金の実質的な安定と安心を含めたうえで辞めないという選択をご自身がしているわけです。
何度かお話をしているのですが、私自身も、
会社員の年収600万といった収入をバサッと捨てて転向してパン教室を開くわけです。
とうぜん退路を断っています。
だから、生半可な覚悟ではできません。
だって場合によってはゼロになってしまいますから。
月に22人くらいの数字で席を埋めないといけないという規模の教室なら認知してもらうための活動も必死でやりますから、
ブログも書かないといけないし、
最近であればYou Tubeの動画アップもします。
それらはあるていどの数をやらないといけなくて、
そうでなければ広告を使って認知度を上げている大手にはぜんぜんかないません。
素人で、
しかも潤沢な広告費を持っていない自分が世の中の人に自分の教室を知ってもらうためには愚直な努力をしていくしかないんです。
ということは、
認知・拡散のための大量の努力をどこかのタイミングでやらないといけません。
その大量の努力を「二足のわらじ」でやるとすると相当にキツイです。
そうじゃない人もたくさん居る中で認知度を上げないといけませんからね。
だから私は、
バッサリと辞める代わりに覚悟をもって時間もすべて使ってやると決めています。
結果としてうまくいったのですが、それはそういう覚悟があってのことです。
だから、
パートを辞めずに収入を確保するということを選んでいる時点で安定を選択しているのに、
それなのに一生懸命に教室をやりたいと将来のために頑張るのであれば、
やっぱりそこは二倍の負荷がかかって当然です。
だから、そんなに甘くないということです。
私みたいに一本で頑張っている人もたくさんいます。
そして、自分は将来のために収入がある中でやるわけです。
そこは負荷がかかって当然です。
そして、問題は、
そういう状況に対して、
それほど自分に負荷をかけないでダラっとやっていては認知されないし、
これで大丈夫なのだろうかと不安に思ってしまうのであれば、
それは結局のところ活動をしていないからというところにあります。
泥臭い話ですが、そういう状況の場合には、もうガムシャラにやるしかありません。
もちろん適切な露出のしかたは必要ですが、
認知活動としてはあるていどの「量」も必要です。
「起業して3年は休みがないのが当たり前」と、
起業家として成功している人からうかがっていたので、
私はそういうものだと理解していました。
だから、当然、
そういうガムシャラにやっていた時期は休みをまったく意識しませんでした。
ライフスタイルとしては家族のことを大事にして時間をとるというのは良いのですが、
メリハリは必要になってきます。
ひとつの仕事を辞めないと決めた瞬間に
相当の負荷がかかるということを自分が決めたということになります。
その頑張りにもしも達していないのであれば、
当然ながら集客もできなくて認知度も上がらないので
いずれ辞めるときがくると不安に思っていても何も出来ていないということになってしまいます。
だから、負荷はかける必要があるということです。
私は「起業3年は休みなし」と言っていたので
実際にお正月なども休みなく仕事をしていたこともあります。
家族の時間はそれなりにとりましたが、お盆などもぜんぜん関係ありません。
いわゆる世間のお休みというのはあまり関係なくて、
そういう状況を主人には理解してもらっています。
そして、そういうのはある一定の時期です。
ずっととは言いません。
本気で稼ぎたかったら負荷をかけて、
エンジンの馬力をかけてやらないといけないときがあります。
特に開業当初で、しかも二足のわらじを履いてやると決めたのであれば、
世の中はそんなに甘くないです。
同じ業界の領域ならば法人などが潤沢な広告費を使ってやっているようなところと比較されるので、
個の特性は出さなくてはいけませんが、
知ってもらうための努力はけっこう地味に必要なんです。
自分に負荷をかけられない人には、
覚悟を持つことができるのかどうかを私は訊くことがあります。
その覚悟がないのであればその先もおそらく厳しいです。
信念があって、覚悟があって、
それをやっていくという人だけが長く続けていけると思っています。
だから、「趣味でならばいい」ということもよくお伝えをしています。
本気度についてはどこかでいちど馬力をかけないと無理なときがあります。
軌道に乗ればもう少しゆるやかにやっていくことは出来るのですが、
最初の頃は、見栄や体裁をかなぐり捨てても時間をがっつりと作ってやるべきことはやる。
そういうガッツが必要なときがあります。
だから、今のご自身の活動について、そういうイメージで出来ているか確認してください。
気持ちやモチベーションはぜんぜん関係ないです。
「タイムカードにモチベーションは要らない」と私はよく言いますが、
「カチャっ」とただやるだけというルーティン的なものも必要です。
その点をぜひ理解していただきたいと思って、今日はお伝えをしました。
何か思うことがあればコメントを書いてもらっていいですが、
いったん自分でどうなのかは考えてみてください。
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